短いメニューで何を目指すか
始めたばかりなら、少数の種目を繰り返すほうが、大きな計画より生活に入れやすいことがあります。動作を覚えながら、週2日の習慣を作れます。忙しい時期に、いつものメニューを小さくして続ける使い方もあります。
できるだけ大きな筋肥大を目指す場合は、追加の有効なセットにも役割があります。1セットは意図的に少なくした運動量です。今の力を維持できるかは経過を見て判断します。2025年の研究では、余力を残した1セットでも改善が見られました。
軽い練習セットとは分けて考える
ここでいう1セットは、力を伸ばすために行う本番セットです。その前の軽い準備セットは別に行います。まずは、終えた時にきれいな動作であと2回ほどできそうな重さを選びましょう。この残り回数をRIRと呼びます。
最後の数回が遅くなることはありますが、反動や姿勢の大きな変化で持ち上げる前に終えます。初めての種目は、設定を教わり、軽い試行で扱える重さを探してください。動作を学ぶ時間もトレーニングの一部です。
月曜と木曜に繰り返す小さなメニュー
両日とも次のメニューを行います。表は本番セット数です。最初の脚種目と押す種目の前には軽い準備を入れ、別の動作に移る際も必要に応じて軽く試します。
| 種目 | 本番セット | 回数 |
|---|---|---|
| レッグプレス | 1 | 8〜12回 |
| レッグカール | 1 | 10〜15回 |
| チェストプレス | 1 | 8〜12回 |
| シーテッドロウ | 1 | 8〜12回 |
| 支えを使ったカーフレイズ | 1 | 10〜15回 |
種目間は2分ほどを出発点に、必要なら長く休みます。体の主要な部分を短く動かす構成です。肩・腕・体幹などの追加は、その後の目的に合わせて考えられます。
どれくらい時間が短くなる?
5種目なら本番は合計5セットです。各3セットなら15セット。1セットを40秒、追加セットの前の休憩を2分とすると、増える10セットには動作6分40秒と休憩20分が必要です。
この例では約27分の差になります。ただし準備や移動、マシン待ちは短い版にも残ります。まずは20〜30分ほど確保し、自分のジムで実際にかかる時間を見てください。所要時間ツールなら、自分の休憩時間で計算できます。
1セットの中で伸ばしていく
同じマシンと設定を使いましょう。チェストプレス30kgで8回、次に10回、やがて12回と、同程度の余力で回数が増えれば進歩です。その後、最小の刻みで重さを上げ、回数帯の下側から伸ばします。
次の重さがいきなり5kg増える場合、無理に移る必要はありません。丁寧な回数を少し増やす、適切な小さな追加重りを使うなどでつなげます。1回調子が悪かっただけで、メニュー全体を変更しなくても大丈夫です。
2セット目を足す目安
4〜6週間ほど定期的に続けたら振り返ります。力が伸び、生活にも合うなら短いままでも構いません。特定の部分をもっと鍛えたい時は、その種目に2セット目を足し、他は同じにします。
ロウが数回の練習で停滞したなら、まず重さ・休憩・動作を比較します。条件がそろい、回復もできているなら、ロウを1セット増やすのはわかりやすい試し方です。一度に多くを変えると、何が影響したか見えにくくなります。
記録するのは少数の項目で十分
重さ、回数、おおよその余力を残しましょう。LiftPalではセットのきつさを10までの尺度で示すRPEも記録できます。あと2回できそうなら、おおむねRPE8に相当します。
毎週の最高記録を求めるより、数週間の流れを見ます。同じ重さが扱いやすくなったか、丁寧な1回が増えたかが大切です。短いトレーニングにも履歴があれば、次に何を変えるか具体的に考えられます。
ツールを使う
出典
- Hermann et al. (2025): Without Fail. Single-Set Resistance Training ↗
- ACSM (2026): Updated Resistance Training Guidelines ↗
Andrea Piacquadio / Pexels · Pexels License · 掲載用に縮小し、WebP形式に変換しています。



