カリステニクス · トレーニングログ
カリステニクスを、種目バリエーションごとに正しく比較する
自重トレーニングの進歩を、種目バリエーション、回数、追加重量、RPE、ホールド時間の組み合わせで具体的に残します。

アシスト、通常、加重を別のバリエーションとして扱う
バンド補助プルアップ、厳密なプルアップ、Chest-to-barは同じ履歴に混ぜません。可動域やテンポを変えた場合も名前に残します。
たとえば「Pull-up」「Band-assisted Pull-up・赤バンド」「Chest-to-bar Pull-up」を別の種目名にすると、前回の回数を同じ条件から探せます。リングとバー、ワイドとニュートラル、ポーズありと通常テンポも、比較に影響するなら名前へ含めます。
自重種目では体重や器具環境も変わるため、毎回完全に同じ条件になるとは限りません。それでも種目名と主要な変形を固定し、セット、回数、RPEを同じ形式で残すと、何が変わった履歴なのか説明しやすくなります。
追加重量の記録方法を統一する
Weighted Pull-upやDipでは、追加した重量を記録するのか総システム重量を記録するのかを混在させません。LiftPalでは追加負荷をセットと一緒に残せます。
実用的には、ディップベルトやベストで追加したプレートだけを「+20kg」のように記録し、同じ方法を継続します。体重との合計を使う場合は種目名やメモの規則を変え、追加重量だけの履歴と混ぜません。
例としてWeighted Pull-upを+10kgで5回・RPE 8、次週に+10kgで6回・RPE 8と記録すれば、追加負荷を固定した回数の変化として比較できます。別のベルトや可動域を使った日は、その条件も種目バリエーションに反映します。
RPEで同じ回数の余裕を区別する
同じ5回でもRPE 10と8では次の判断が異なります。RPEは主観的な文脈であり、技術品質を自動評価するものではありません。
自重プルアップ5回がRPE 7なら余裕を残した作業セット、同じ5回がRPE 9なら限界に近いセットとして履歴の意味が変わります。追加重量を増やす前に、複数セットのRPEと回数が予定範囲でそろっているか確認できます。
スキル練習では、失敗回数をRPEへ無理に置き換えません。RPEが使いやすい加重基本種目と、保持時間や段階で見るスキル種目を分け、それぞれに合う情報を残します。
スキルは段階と保持時間で記録する
Front LeverやPlancheではTuck、Advanced Tuckなどを分け、再現できる保持時間や回数を使います。動画や専門的コーチングが技術確認を補う場合があります。
「Front Lever・Tuck 10秒」と「Front Lever・Advanced Tuck 4秒」は、秒数だけで優劣を決めず別の段階として保存します。ハンドスタンドなら壁あり・壁なし、Muscle-upならバンド補助・ジャンプ補助・厳密な反復を区別します。
一回だけ成立した最長保持に加えて、同じ段階を何セット再現できたかも確認します。LiftPalは秒数、回数、セット履歴を整理する場所として使い、フォームや次の段階へ進む準備をカメラで自動判定するものではありません。
次回の判断に必要な最小データを残す
明確な種目名、回数または秒数、追加負荷、RPEが基本です。アプリはスキル獲得、筋力向上、けが予防を保証しません。
通常のセットなら「種目変形・回数・追加負荷・RPE」、アイソメトリックなら「段階・保持秒数・セット数」を最低限そろえます。休憩や器具が大きく変わった日は、比較条件として分かる名前や記録を残します。
セッション後は、同じバリエーションの直近3〜4回を開き、回数、追加負荷、RPE、保持時間のどれが変わったかを見ます。次回は変数を一つだけ調整し、痛みや異常な症状は通常の進行データとは分けて対応します。
出典
負荷進行とRIR評価の一次研究
重量・回数進行の比較とRIR見積もりの精度を、製品の記録機能とは分けて参照します。
Progressive overload without progressing load? The effects of load or repetition progression on muscular adaptations
Plotkin et al. · PeerJ
原典を開くProximity to Failure and Total Repetitions Performed in a Set Influences Accuracy of Intraset Repetitions in Reserve-Based Rating of Perceived Exertion
Zourdos et al. · Journal of Strength and Conditioning Research
原典を開く